2010-12-12

Emacs 23.2.91 pretest

Emacs 23.2.91

土曜日の早朝に、Emacs 23.3 へ向けた 2回目の pretest が出ました。
ドキュメント類の拡充・修正をはじめ、多くの調整・不具合修正が含まれています。

Windows 用のバイナリーもすでに公開されています。手元のビルドも問題無し。

Emacs 23.2.91 HELLO

HELLO ファイルに ancient Greek が追加されてました。

関連

2010-12-02

ActivePerl のモジュールをアップグレードする

PPM MSWin32-x86

ActivePerl の特徴の一つに Perl Package Manager (PPM) を使ったモジュール管理があります。

マウスでぽちぽちしてPerl モジュールをインストール、アップグレード、アンインストールできるもので、使い易い GUI アプリケーションがありますが、同等のことをコマンドラインから実行することもできます。

ppm help

コマンドプロンプトから ppm help と入力すると使い方が表示されます。

ActivePerl のインストールパッケージのリリース後、PPM リポジトリが利用可能になる頃にはいくつものモジュールの新しいバージョンが公開されていると思うので、モジュールのバージョンに関する事情が無ければごっそりアップグレードしてしまいましょう。

マウスでぽちぽちやっても同様の効果ですがコマンドラインからは以下のようにやります。

# ActivePerl インストール直後、モジュールアップグレード前
C:\Perl64\bin>.\ppm area list
┌───────┬──────┬────────────────────┐
│ name  │ pkgs │ lib                │
├───────┼──────┼────────────────────┤
│ site* │    0 │ C:/Perl64/site/lib │
│ perl  │  227 │ C:/Perl64/lib      │
└───────┴──────┴────────────────────┘

# PPM リポジトリの状態を更新
C:\Perl64\bin>.\ppm repo sync
Downloading ActiveState Package Repository packlist...done
Updating ActiveState Package Repository database...done

# アップグレード可能なモジュールをすべてアップグレード
C:\Perl64\bin>.\ppm upgrade --install

# ぜんぶアップグレードできました
C:\Perl64\bin>.\ppm upgrade
*** no upgrades available ***

新たにインストールするモジュールや、アップグレードされたモジュールは、既定では site エリアへ配置されます。

C:\Perl64\bin>.\ppm area list
┌───────┬──────┬────────────────────┐
│ name  │ pkgs │ lib                │
├───────┼──────┼────────────────────┤
│ site* │   65 │ C:/Perl64/site/lib │
│ perl  │  227 │ C:/Perl64/lib      │
└───────┴──────┴────────────────────┘

ActivePerl というと Windows の Perl ディストリビューションというイメージがあると思いますが、Mac OS X をはじめ各種 UNIX と GNU Linux 用のインストールパッケージも用意されています。

GUI のないサーバーへの接続時のほか、自分で作った ppm パッケージのインストール時にもコマンドラインからの PPM 操作を覚えておくと役立つことがあるかと思います。

自分でモジュールを書いている人は、Module::Build などを使って ppm パッケージを簡単に作ることができますよ。

…と書いたけど、PPM についてもっと突っ込んだ手っ取り早い記事が、上記 advent calendar の記事を書かれた @xaicron さんのブログにありました。

2010-11-10

Emacs 23.2.90 pretest

Emacs 23.2.90

Emacs 23.3 リリースへ向けた pretest が始まりました。

ブランチは emacs-23 で、Emacs 23.2 から続く系列のバグフィックスと小さな改良のバックポートがメインとなり、trunk で実施されているような大きな変更は含まれません。 ざっとですが、各種言語モード、vc モード、国際化文字エンコーディング、tramp などに関連する修正があります。(CEDET 関連もあるようですが良く分かりません…)

NEWS ファイル(etc/NEWS または F1 n または view-emacs-news)をはじめドキュメント類はこれから整備されていくようです。

Windows の Emacs 23.2.90 を使ってみていますが、ぼくの使い方ではいまのところ問題無いようです。

準公式?有志による Windows 用のバイナリはまだ公開されていませんが、いずれ近いうちに公開されると思われます。

なお、trunk の Windows 用バイナリは、不定期に作成して公開してくださっている方がいます。

追記@Fri Nov 12 09:14:06 2010

Windows 用のバイナリが公開されました

2010-11-06

Postini inbound gateway のアドレスブロックが増えた

Google Apps の Postini (Message Security for Google Apps) で使われる inbound gateway の IP アドレスブロックが増えました。

従来 64.18.0.0/20, 207.126.144.0/20, 74.125.148.0/22
現在 64.18.0.0/20, 207.126.144.0/20, 74.125.148.0/22, 74.125.244.0/22

Apps Gmail のinbound gateway を設定している場合、この設定を更新しないと受信するメールを失なう可能性があります。

Postini new inbound gateway address block

Google Apps の Dashboard から Email settings へ入り、inbound gateway の内容を更新します。

以下、コピペ用(空白を含めるとエラーになります)
64.18.0.0/20,207.126.144.0/20,74.125.148.0/22,74.125.244.0/22

Help forum によると、2010年 10月の中旬~下旬くらいに増えたようです。

英語のヘルプ、ガイドなどは既に更新されているが、アナウンスはなにも無かった気がする。これ困ると思うんだけど…。

日本語のヘルプも一部は更新されているみたい。

追記@Sat Nov 06 03:27:44 2010

新しく増設された system で使われる IP アドレスブロックっぽいので、Postini の外から入ってくるメールであれば既存の system には影響しないのかも知れません。新しい system に入っているドメインから、従来の system (たとえばうちだと System 9)への経路はどういう風になるのか分かりませんけど…。